函数の由来

現在, 数学用語のカンスウを漢字で表記すると,
「関数」が一般的に使われていると思います.

日本語としての関数は本来「函数」と書きます.
私は普段「函数」を使っています.

これは英語 function の中国における訳語である函数 (hánshù) をそのまま日本に持ち込んだものです.
function が漢訳される際に発音が似ている「函」の字をあて,
数学に関する用語として「函数」としたのではないかという説があります.

日本では, 昭和21年以降, 「函」が漢字制限による当用漢字に含まれなかったため,
同音の「関」という漢字が使われるようになりました.

また, 「函」は「箱」の意味を持つことから, 函数は「ブラックボックス」の働きとして捉えることができます.
つまり, ブラックボックスの入口から入ってくる x にある加工を施して,
出口に y を出力する対応のさせ方が函数として表されます.

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