数学科卒は「数字」に強いのか?

社会人になってから, 感じたことです.

「大学で数学を勉強していたということは数字に強いんですね. 」

数学科を卒業した人なら, 一度は言われたことのある一言だと思います.
そういう私も数学科卒なので, 社会人になってから言われる機会が時々ありました.

しかし, 実際のところ, 数学科卒は「数字」に強くないと思います (どちかというと弱い?).
何に強いかというと「数式 (文字式)」です.

これには理由があって, 算数ならともかく, 大学数学以上になると,
殆どが文字や論理記号を含んだ「数式」を用いるため, 「数字」を扱う頻度がかなり低くなっているからです.
そして, 数学科卒は「数字」に弱くなってしまったということです
(もちろん中には「数字」に強く, 算数の得意な人はいます).

1 日中「数式」と向き合っていた学生の頃と比べると,
社会人になってから「数字」を頻繁に扱うようになり慣れてきたものの,
「数字」に強いと思われると, 未だに違和感を覚えてしまいます.

数学って, 紙とペンさえあれば n 次元 (n は自然数) の世界に入って行けるので面白いですが,
やはり 4 次元以上は目に見えない分, 抽象的な話になってしまいますね.

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