次の問題は, 私が中学生のときに教わったもので, 当時IQ150の問題と言われていました.
※問題文の表現が過激なのはご了承ください
問題:
ある家族「父・母・娘が2人・息子が2人・召使・犬」がいます.
この家族が大きな川を渡ろうとしています.
ただし, 条件が幾つかあります.
- 舟は1つしかありません,
- 舟に乗れるのは2人まで (犬も1人と数える),
- 舟には漕ぎ手が必要で, 舟を漕げるのは, 父, 母, 召使の3人だけ,
- 父は, 母がいないと娘を殺してしまいます,
- 母は, 父がいないと息子を殺してしまいます,
- 犬は, 召使がいないと家族を殺してしまいます.
何回往復しても構いません.
さて, どうすれば誰も死なずに川を渡れるでしょうか?
これと似た問題に, 「川渡しの問題」と呼ばれる古典的な (論理) パズルがあり,
8世紀にイギリスの神学者 Alcuin (アルクイン) が考案したと伝えられています.
Alcuin の問題は, オオカミ, ヤギ, キャベツの全てを無事に向こう岸に運ぶには?
というもので, 上記の問題は, そのバリエーションと思われます.
解答例を見てみましょう.
解答例
- 召使と犬が渡る,
- 召使が戻る (向こう岸には犬だけ),
- 召使と兄が渡る,
- 召使と犬が戻る (向こう岸には兄だけ),
- 父と弟が渡る,
- 父が戻る (向こう岸には息子2人だけ),
- 父と母が渡る,
- 母が戻る (向こう岸には父, 息子2人だけ),
- 召使と犬が渡る,
- 父が戻る (向こう岸には息子2人, 召使, 犬だけ),
- 父と母が渡る,
- 母が戻る (向こう岸には父, 息子2人, 召使, 犬だけ),
- 母と姉が渡る,
- 召使と犬が戻る (向こう岸には父, 母, 姉, 息子2人だけ),
- 召使と妹が渡る,
- 召使が戻る (向こう岸には父, 母, 娘2人, 息子2人だけ),
- 召使と犬が渡る.
これで, ようやく全員が川を渡れました.