単純な仮想通貨 Scrooge Coin のブロックチェーン

Scrooge Coin の説明に入る前に, まず Scrooge について説明しましょう.
Scrooge (スクルージ) とは, 辞書を引くと「けちん坊」や「守銭奴」という和訳が出てきます.

語源は, 英国の文豪 Charles Dickens (チャールズ・ディケンズ) が1843年のクリスマスに発表した小説
A Christmas Carol (クリスマス・キャロル)』の主人公 Ebenezer Scrooge (エベネーザ・スクルージ) です.
小説に登場する Scrooge は, ロンドンの下町近くでスクルージ & マーレイ商会を営んでいる初老の商人で,
冷酷無慈悲, 強欲, エゴイスト, 守銭奴な人物として描かれています.

Scrooge Coin のアイデアは, 名前のもとである Scrooge が中央機関となって,
全ての取引の履歴を記録するブロックチェーンを公開し,それに電子署名することです.

ここで, ブロックチェーンの一連のブロックには, それぞれ1つの取引を格納しているとし*1,
各ブロックは, 取引の一意のID, 取引の内容, 前のブロックを指すハッシュポインタから構成されています.
尚, ハッシュポインタとは, データの格納場所を指し示すもので, そのデータのハッシュ値が付随しています.

そして Scrooge は, 最新のブロックを指すハッシュポインタに署名し*2, ブロックチェーンと共に公開します.

*1 実際には, 最適化のために, Bitcoin のように同じブロックに複数の取引を格納します.
*2 このハッシュポインタは, 一連のブロック全体に含まれる全てのデータを1つに纏めています.

図1 Scrooge Coin のブロックチェーン

Scrooge Coin では, 取引を記録するブロックに Scrooge の有効な署名があることを, 彼の公開鍵を使って誰もが検証できます.
さらにブロックチェーンをずっと遡って, 全ての取引履歴を閲覧することも可能です.

もし誰かが使用済 Coin を2重支払しようと企む取引を作成すれば,
Scrooge がそれを検出しブロックチェーンに記録することを拒否するでしょう.

Scrooge Coin の取引形態」に続きます.

One Comment

Comments are closed.