Scrooge Coin の取引形態

単純な仮想通貨 Scrooge Coin のブロックチェーン」の続きになります.

ここでは, Scrooge Coin の取引形態について説明します.
Scrooge Coin には2種類の取引があります.

1. CreateCoins 取引
この取引では, 1度の取引で複数のコインを作成することができます.
全てのコインには, シリアル番号, 金額, 受信者 (最初の所有者の公開鍵) の情報があります.
つまり, この取引形態では, 複数の新規コインを作成し, それを最初の所有者に与えることができます*1.

*1 CreateCoins 取引は, Bitcoin で言うところの Coinbase 取引に似ています.

各コインのシリアル番号は, 例えば coinID12(0) で表し, 取引12で作成された1番目のコインを意味します.
Scrooge Coin の定義により, CreateCoins 取引は, Scrooge が署名する限り, 常に有効です.

図1 CreateCoins 取引

2. PayCoins 取引
この取引では, 幾つかのコインを消費して破棄し, 同じ金額の新規コインを作ります.
そのコインは別の人 (公開鍵) のものになる可能性もあります.

各新規コインには, CreateCoins 取引と同様にシリアル番号, 金額, 受信者の情報があります.

さらにこの取引では, コインを支払う全員が署名しなければならず,
コインの消費を許可するために, 消費されるコインの所有者の全ての署名が必要となります.

図2 PayCoins 取引

ここで, PayCoins 取引で見たように, Scrooge Coin 自体は不変であることに注意しましょう.
つまり分割や結合されることはなく, 各コインは1取引の中で1度だけ作成され, 将来の別の取引で消費されます.

しかし, PayCoins 取引を使えば, コインの分割や結合ができるのと同じ効果が得られます.
例えば, 自分が所有している2コインを結合するためには,
その2コインを消費すると共に消費合計金額と同じ新規コインを1つ作るような取引を作成します.
この場合, その新規コインの受信者を自分自身に指定すれば良いことになります.

Scrooge Coin 取引の有効性確認」に続きます.